RstudioのProjectを使いこなそう
こんにちは、まついです。
本記事ではRstudioのProjectについて説明します。
ProjectでRスクリプトやデータセットを管理すると研究がめちゃくちゃ捗ります。この記事を読んでストレスフリーな研究生活を送りましょう。
RstudioのProject管理について3点ここではお伝えします。
1. Project管理のメリット
2. 実際にProjectを作成してみる
3. 実際にProjectを起動してみる
1.Project管理のメリット
(※ここでは本研究室の学生をターゲットとして文章を書いています)
皆さんが研究をする目的は何でしょうか。そう、基本的には「卒業」だと思います。(笑)卒業するために卒業論文を執筆し、そのためには研究を行わなければなりません。そしてその研究の進捗具合を月に1回ゼミで発表しなければなりません。
ゼミ発表では何らかのアウトプットが求められます(パワポ、ワードは当たり前)。そのアウトプットを得るために我々はRを使うことが多いでしょう。
Rで実データ解析を行う場合、アウトプットを得るためには入力データ(csvファイル等)、Rスクリプト(Rファイル)が必要となります。Rスクリプトも、用いる手法によって別のスクリプトを用意することが多く、ゼミ発表に向けて研究していたら大量のファイルが生成され管理が大変に!なんてことも少なくないと思います。
そこで、R studioのProjectが登場します。Project単位でファイルを管理することで自身の扱っているファイルを綺麗に整頓することができます。ゼミ発表毎にProjectを作るようにすると、何回目の発表でどのRスクリプトを利用したか、などがわかりやすくなるためめちゃくちゃ便利です。
また、Rはコンピュータ上のどこかしらのディレクトリで動作しています。(ディレクトリはフォルダと読み換えてもらっても構いません。)Rでデータを解析する際はRが動いているディレクトリと入力データのディレクトリを常に把握しなければ読み込みがうまくできません。Rの動作しているディレクトリを変えるか、入力データのディレクトリを変えるか、読み込みの際に入力データのディレクトリを絶対参照する必要があります。
Rのホームディレクトリは割と上位ですし、起動するたびにいちいちディレクトリを変えるのもちょっぴりめんどくさいです。
そんな問題もProjectで解決です。Rstudioを立ち上げる時、Projectファイルから起動すれば良いのです。するとカレントディレクトリがProjectを作成する際に作ったディレクトリになっています。これがとっても便利なんです。
2. 実際にProjectを作成してみる
ではProjectを作成してみましょう。
まずはRstudioを立ち上げます。
右上あるProject:(None)をクリック
New Directoryをクリック
New Projectをクリック
Directory name:作成するProjectのディレクトリ名を決めましょう。「B4_01回」としてみました。
Create project as subdirectory of:Directory nameで決めた名のディレクトリを置くディレクトリを決めましょう。「研究」というフォルダを作っていたのでそこに作ってみます。
Create ProjectをクリックするとProjectが完成します。「研究」フォルダに行ってできているか確認してみましょう。
「B4_01回」というディレクトリができていますね。このディレクトリをのぞいてみましょう。
ありました。これがProjectファイルです。これでProjectを作成できたことが確認できました。
3.実際にProjectを起動してみる
では作成したProjectを起動してみましょう。先ほどのB4_01回.Rprojというファイルをダブルクリックします。
起動できました。この時点で今Rが動いているディレクトリは「B4_01回」になっています。ではこのディレクトリに読み込ませたいデータを置いてみましょう。
UCIリポジトリのContainer Crane Controller Data Set Data Setを使います。.csvファイルをB4_01回ディレクトリに保存します。
先ほど起動したProjectファイルをのぞいてみましょう。
右下のウィンドウに先ほどのデータも追加されていますね。では、このデータを読み込んで中身を出力してみたいと思います。Rスクリプトは左上の➕(緑)をクリックすれば作成できます。
できました。ちゃんと読み込めています。簡単ですね。
せっかくなので、読み込んだデータを出力してみましょう。
これを実行し、B4_01回ディレクトリを見てみます。
あります。最後に書いたRスクリプトを保存しましょう。保存のボタンをクリックして名前をつけてあげるだけです。test.Rと名付けました。またB4_01回ディレクトリを見てみましょうか。
しっかりありますね。
全て閉じた後、またtest.Rを実行したくなったらB4_01回.Rprojを起動し、右下のウィンドウにあるtest.Rをクリックすればすぐ開けます。
開けましたか?開けましたね。そう、とにかく便利なんです。
まだこのProjectによる快適さに気がついていないかもしれませんが、各ゼミ発表の準備毎にProjectを作成していくことを意識していきましょう。いつかファイルの管理からデータの入出力まで簡単にできることに感謝する日がくるかもしれませんよ。
今回はRstudioのProjectについて説明しました。需要があればこのサイトを通じて発信していこうと思うのでなんなりとご相談くださいね。
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